- 場所 岐阜県中津川市
- 構造 木造
- 規模 地上2階
- 面積
- 敷地 249.31m² 75.4坪
- 建築 81.56m² 24.7坪
- 延床 118.82m² 35.9坪
- 1階 81.56m² 24.7坪
- 2階 37.26m² 11.3坪
【コンセプト】
贅沢とはなんなのだろう。豪勢な食事を摂ることや瀟洒な洋館や高層マンションで暮らすこと。はたまたラグジュアリーなスポーツカーを乗り回したりすること。
でもそれらはどこか他人事のような、お仕着せのような。自分の尺度ではキリよく計測できないような。なんとなく自分にピタリと沿わない、そういう類の贅沢。そのような想いに逃れ難く絡み取られている自分に気づく時があるだろう。
いっそそういった画一的な贅沢なんかはどこかそのあたりに投げ捨てて、自分にとっての贅沢とは一体なんなのだろうかと、自分に問いかけてみるというのはいかがだろうか。
例えば僕にとっての贅沢とは、中津川市に予算5,000万で土地を購入し家を建てるということだ。とても贅沢だけれど、今僕が暮らしている横浜で土地を購入し家を建てる贅沢とは意味合いが違ってくる。
横浜で家を建てる場合、土地を購入するだけで3,000万は掛るだろうから、残りの2,000万で住宅を建てることになる。5,000万という出費だけは一見豪勢だが、果たして贅沢足り得るのだろうか。
一方中津川ではどうだろうか。土地に掛る費用はおそらく数百万。仮に500万としても残り4,500万も残るのだ。
横浜で2,000万の家。中津川で4,500万の家。同じ5,000万を費やすのであれば僕は中津川に家を建てることを選択する。僕にとってこれは選択肢でもなんでもなく自明の理である。これが僕の贅沢だ。